秋の日のジョギング

いろいろな仕事があり、その合間に体を動かして、健康を保つようにしているが、在宅勤務では誰も同じだろう。昨日も、オンラインでの2つの会議と書類作成で日が暮れたが、その間にジョギングをする。東か西のどちらかの公園まで行って帰ってくるのだが、秋の光景で癒される。コロナ禍の前には、週末以外は毎日電車で通勤していたが、まるで遠い過去の出来事のようで、もう戻れない。電車通勤の時間がなくなると、自由に使える時間が増えて、ジョギングなどできるのは、以前では信じられないことだ。公園の緑の芝生が目にやさしく、秋風は心を癒し、幼子を連れた若い夫婦の姿は、微笑みを起こし、若い人達のサッカーやキャッチボールの光景は、エネルギーと自由を思いださせ、きれいな青空を見ると、ふとヨーロッパのような豊かな感覚がする。昔、仕事でロンドンに行ったとき、公園で同じような光景を見たような気がする。この世は、嘆くことも悩むこともなく、空に浮かぶ箒で掃いたような筋雲のように、流れに沿って生きていけばいいのだ、などの思いが、走りながら頭に浮かんでくる。仕事の合間にも、ゆったりした時間と、身をゆだねるような気軽さと、その両方で、人は生きていけるのだろう。そう思えば、コロナ禍は、これまでに経験したことのない心地よい生活様式を、贈ってくれた。自己肯定できることは、なんと有難いことだろう。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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