授業参観のコメント

昨日は、都内の小学校での研修会で授業参観をして、コメントと講義をした。コロナ禍の今の時期では、授業参観そのものが珍しく、教育委員会から許可が出にくい。しかし、この授業が素晴らしい。前のブログでも書いたが、小学校は、まるで芸術作品のように、授業がよく練られていて、見事に引き付け、盛り上がり、時間が経つのを忘れる。昨日の図工の授業は、まさにその通りだった。というと、お世辞に聞こえるかもしれないが、実際その通りなのである。前のブログでも書いたが、夕食前に時間があると、パソコンで落語を聞くことがあるが、何度聞いても飽きが来ないし、分かっていても、笑ってしまうので、確かに本物の芸だ、と感じるが、同じ感じ方が、授業にもある。昨日の図工の授業は、教師の問いかけ、子供たちの活動、教材が、一体となっていて、落語よりもシステムは複雑で、指導案という流れはあっても、どのような寄り道にいくか分からないので、出たとこ勝負のようで、芸術作品のようだという形容が合っている。小学校では、特にその流れや子供の発想や認知を知っていないと、指導できないので、自分のような素人には、とても難しく、コメントも恥ずかしいくらいである。これも謙遜ではなく、実感である。都の指導主事も来られていたが、雑談でも、さすがこの道のベテランとなると、よく知っている。この先生もプロであった。果たして、自分はプロなのだろうか、と問いかけたが、ままよ、せっかく時間をかけて用意してきた資料なのだ、基礎的な内容だが、話すしかない、と心に決めて、後半の講義の時間を過ごしたが、先生方にとっては、刺身のつまのようなものかもしれない。自分だけが勉強になったような気がして、恐縮した。もう少し、自分もプロに近づきたい。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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