お墓参り

昨日、8月9日に市内にある墓地にお墓参りに行った。数年前に、お墓を市内の新しい墓地に移して以来、毎月お参りをしている。年を経るにしたがい、それが老夫婦の楽しみになった。お墓の中にいる両親の前で手を合わせ、いろいろな報告もしながら、これからのことも心配しないでよい、と話しかけている。昔の人は、苦労ばかりして、生き延びてきたのが奇跡のように思うが、自分を振り返っても周囲を見ても、食べることにも住むことにも、少なくとも生活することで困っている人は、ほとんどいない。医療も年金なども税金で保証しているからであるが、ぜいたくな生き方ではないか、と手を合わせながら思った。若い両親と祖父母と小さな2人の子供の6人連れ家族が、お参りに来たようで、気温がぐんぐん上がっているお昼の真っ盛りに、お墓の前ですれ違った。小さな子供たちも、今時なのでマスクをしていたが、幸せの文字を背中いっぱいに描いているようで、目が笑っている。一足早いお盆で、家族全員が揃ったのだろうか、大型のバンが駐車場にあった。周囲が林なので、限りある命を精一杯生きるかのように、蝉の合唱団が鳴いている。今年も暑い夏がやってきた。子供の頃は、スイカ、灯篭、ラジオ体操、線香花火、海やプールでの水泳、盆踊り、大人になって、家族旅行、学生たちとの夏合宿、キャンプ、BBQ、など楽しい思い出ばかりである。井上陽水の少年時代の歌のように、やがて夏も過ぎていくだろう。しかし、蝉と同じように、限りある夏を精一杯生きたい。コロナ禍であっても、楽しい思い出を、すべての子供たちにいっぱい送ってやりたい。やがて、厳しい社会を生きる大人になっても、幸せな思い出を多く持っていれば、乗り切る勇気が出てくるからだ。蝉しぐれの声と、お墓詣りと、お線香の香りが、真っ盛りの夏によく似合う。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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