すべての会議がオンラインになって便利だが、コロナ禍以前と同じように忙しくなった。講演や発表会はキャンセルになったが、オンライン開催が多くなった。その打ち合わせがオンラインなので、手帳に記録しておくこと、時間通りにURLにアクセスしないと、欠席になってしまう。便利だが、不便でもある。オンラインアプリも、アイコンや操作が微妙に違うので、戸惑うこともある。かつてパソコンの操作は難しいと言われ、講習会がよく開かれたが、ICTの進化は留まることろを知らず、ますます加速するようで、老いも若きも、パソコンとスマホを触っている。パソコンよりもスマホが主流だが、若い人は苦も無く使いこなし、シニアはガラケーに愛着があるので微妙に引け目を感じているようだが、そのギャップが大きい。しかし、若い人はコンピュータの仕組みを知っているかと言えば、ほとんど知らない。プログラムを作った経験もなく、CPUの仕組み、その基礎となる論理回路、そのまた基礎になる電子やホールなどの物理的な知識になれば、ほとんど理解していないであろう。自分のような世代で、理系の場合は、理屈がわかると満足し、操作はその次という思考法になっているので、操作はできなくてもよい、という割り切り方をしている。しかし、現実は、理屈が分かって、かつ操作も玄人であれば、誠に都合が良い。操作のプロは、スマホショップの店員さんや、よく使っている若い人である。どうも、このギャップは埋まりそうもない。操作についてのきちんとした研究はないのだろうか、たぶん、プログラムの考え方になるだろうが、たとえそれを理解しても、アプリの操作のプロにはなれないだろう。操作とは、結局、練習量だとすれば、どこかおかしい、と思っている。