コロナ禍で得たもの

近所のスーパーマーケットが賑わっている。食材を買う人が多く、朝も夕方も人が買い物をしているようだ。家内は専業主婦なので、自宅から2分で行けるスーパーは食材倉庫のような感じで、店員さんとも顔馴染になっている。家で料理を作る人が増えたから、と店員さんは言うが、納得できる。在宅勤務で外出自粛が続くと、どうしても家での食事になり、料理をするようになる。そういえば、昼食は自分も自宅だが、そのお昼のテレビ番組では、料理や弁当など食事に関する番組が多くなった。人々が家庭に戻ったのか。名作、ALWAYS 三丁目の夕日の映画でも、超ロング番組、サザエさんの家でも、夕食は全員で食卓を囲んで談笑していた。それが、視聴者の心を掴んでいた。昭和の良き時代と言えば、単なる郷愁にすぎないが、幸せとは何か、を私たちは直感的に知っているからではないだろうか。同じ時間に通勤すれば、電車が混雑し、混雑すればストレスを感じ、ストレスが人間関係に影響を及ぼし、人間関係でうつ病などを誘発する、という因果関係ではないにしても、そのようなストレスのある生活の中で、テレビの中の夕餉の1コマに、安らぎを覚えたからではないか。ということは、私たちは、コロナ禍のおかげで、少し幸せの中にいるのかもしれない。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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