自慢と落とし穴

昨日のブログで、自己PRをして反省した。書評をしながら自説を述べるのは初めてだったので、少し自慢したかったのだろう。私も読書が好きなことは確かだが、世の中には星の数ほど読書好きで文章達者な人がいる。そんなことは承知だが、つい自慢したくなるのが年寄りの癖かもしれない。努力してもなかなか思うレベルに達しないことを思えば、いくら年をとっても若輩者である。コロナ禍との戦いはまだとは言っても、世界的に見れば日本は不思議なくらい感染者数も死亡者数も少ないことは、国の為政者は自慢してもいいと思うが、そこが上に立つ人のつらいところで、安倍内閣の支持率が低いようだ。我が料簡の狭さに比べれば、雲泥の差で、日本の為政者は謙虚さを絵に描いたような気がする。中国米国は当然ながら韓国なども自国の自慢ばかりで、外から見ると自己顕示欲の塊のような国だと思うが、自分だけだろうか。日本のコロナ禍への対応は大成功だが政府の支持率が低いのは、マスコミなどが叩くばかりで褒めることがないからだと言うと、たぶん誰も賛同しないだろう。国の行く末を預かる責任者とはそういうものかもしれない、と思いながら、陰ながら拍手を送っている。自分のことは棚に上げてであるが、日本は世界に向けてもっと自慢してもいいのではないか。ただ自慢の後に落とし穴が待っていることも多いので、これまで多くの政治家がそれで地位を失った。そのことは政治の世界だけでなく、世の中で活躍している人々や、市井で暮らす人々、すべてに通じることかもしれない。もちろん、自分も自戒をこめて心に刻んでおく。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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