どの職場でもほぼ同じだが、ほとんどの会議や打ち合わせがキャンセルになって、遠隔会議が普通になった。自宅勤務も慣れてきて、自分でスケジュールを調整するようになったので、自己調整が多少なりともできたのかもしれない。今日も遠隔会議が続いたが、その遠隔システムは、少しオーバーに言えば、家庭と社会を結ぶ窓かもしれない。外の風が自宅に入り込んできて、羽根でゆっくりと部屋を攪拌したような気がする。池にさざ波が立って、落ち葉が揺れているようで、ここが自宅だという感覚が薄れてくる。それが、心地良い。さざ波がないと、静かという概念も成り立たないのだろう。社会への出窓からさわやかな風が入ってきて、このご時世であっても、安らぎを感じた。逆に言えば、自宅が心地良いからかもしれない。有難いことでもある。