日本型対応

緊急事態宣言が4月7日の夜発令された。安倍総理による真摯な説明があり、テレビ画面を通して、その考えはよく伝わった。特に印象に残ったことは、日本型対応である。欧米と日本の異なるところは、デジタルかアナログか、割り切るかあいまいか、言葉か察しか、という文化の違いにあることはよく知られているが、この新型コロナとの戦いは、日本型が功を奏するのではないか、と思う。監視カメラで個人の行動を観察して警察が行動を制限することは、日本人にはなじまない。法律で、行動で、yesかnoかというデジタルで割り切っているからである。人は、生活するためにどうしても外出する場合もあるだろうし、散歩もして気分転換をしたいし、床屋や美容院に行って、身ぎれいにもしたいだろう。このような人の心情に添った対策ならば、私たちの気持ちがゆすぶられ、共鳴し、そして行動が変わるだろう。安倍総理の言う、西洋型ではなく日本型という戦い方に、賛同したい。昨夜の宣言のタイミングもベストだったと思う。

投稿者: 赤堀侃司

赤堀侃司(あかほりかんじ)現在、(一社)ICT CONNECT 21会長、東京工業大学名誉教授、工学博士など。専門は、教育工学。

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